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外国人登録切り替え手続き=援協の便宜、遅れそう 

2005年9月27日(火)

 【既報関連】サンパウロ日伯援護協会(酒井清一会長)は沖縄県人会(与儀照雄会長)などと協力し、九月中に連邦警察から係官を呼んで外国人登録の切り替え手続きについて、日系移住者に便宜を図る方向で準備を進めてきた。連邦警察が手続きを第三者に代行させる意向を示しており、予定の期日が遅れそうな勢いになっている。
 八月末の時点で場所、日時、当日の人員配置などについて、関係団体で調整を図る段階に入っていた。九月に入っても、当局から連絡がこなかったため援協が確認した。対象者がサンパウロ市内で約四万人に上ることから、代行業者に委託させる案を検討中だとの回答だったという。
 従来の方針を変更させることになれば、援協は業者に人材を派遣してもらうことになる。「当局は数社から見積もりをとった上、入札することが必要になる」(事務局)ため、今月中に実施するという所期の予定は無理だとみられる。「実は私たちも、焦っているんですよ」。
 係官を呼んで一括手続きを行うと、援協は五月の理事会で決定した。その後福祉部に問い合せの電話などが絶えず入ってきており、懸念の大きさが示された。
 日本人の場合、身分証明書の期限が切れるのは、十一月から来年一月に集中。期日が目前に迫ってきているため、最近は苛立った態度を露わ(あらわ)にする人もいるという。
 もちろん、援協に非があるわけではなく、求められればきちんと事情説明をするつもりだ。日系最大の福祉団体にかけられた期待は、大きいとも言える。「話がまとまり次第、みなさんにきちんとお伝えしますので待っていてください」と話している。