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2005年9月27日(火)

 一家五人殺害事件の被害者、米倉貞さんは一週間後のコチア青年五十周年式典に参加するつもりだった――。本紙が米倉夫人の兄弟、佐々木ツネトさんから聞いた話では、「米倉さんの手帳には式典のことがメモされていた」という。もう一人の容疑者セルソ・ドス・サントスは、ファベーラに逃げ込んでいまも行方をくらましている。モジ市では模倣犯まであらわれた。まだしばらくは注意が必要なようだ。
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 NHKがバンデイランテスTV局と協定を結ぶことを検討している。ブラジルの放送局とは初めてで、ニュース素材の交換がその主な内容。一カ月ぐらいを目処に前向きな協議を進めているよう。先日、NHK支局がサンパウロへ移転。これを機に、この前の一家殺害事件みたいな悪いニュースだけでなく、お互いの良い情報も流れるようになり、ブラジルへの関心が高まってほしいものだ。
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 三十八カ国のグループが参加し、文協大講堂を観客で一杯にした、先の土・日曜日の国際民族舞踊大会では音響や照明の不備が目立った。違った曲のイントロが流れたり、照明が消えたり。会場からはちょっとしたブーイングもあったが、発表者は気にとめない様子で演技を続け、盛り上がった場面も。その際の口笛や掛け声などに、「国民性」の違いがはっきりと表れていた。