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米財務長官=パロッシ財務相を絶賛=「経済成長軌道に乗せる」=財務相、さらなる外債削減約束

2005年9月28日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】アメリカのワシントンで開かれた伯米商工会議所の昼食会で、パロッシ財務相とともに出席したスノー米財務長官は二十六日、演説の中でブラジルの経済成長に触れ、ブラジル経済のグローバル化の立役者だとパロッシ財務相を手放しで誉め称えた。
 アメリカの投資家や経済アナリストらが席の大半を占める会場で同財務長官は、ルーラ政権が誕生してからの三年間、内外の心配を見事にはねのけて経済成長を軌道に乗せたことは、手法の如何を問わずルーラ大統領とパロッシ財務相の二人三脚による努力の賜で、敬意に価すると述べた。
 さらに一カ月平均十万人の安定雇用を生み出したことは「テリフィックナンバー(素晴らしい実績)だ」と評価した。また広範囲に及んだ外債を削減したことで外国投資家の信用を勝ち得たとの見方を示し、その証拠としてレアル建て国債を発行したばかりなのに満額に達するほどの好評だったことを挙げた。
 これを受けて演説に立ったパロッシ財務相は、外債は来年さらに減らされ、近年まれに見る数字になるだろうとの見解を示した。巷では大統領選挙の年だからと噂しているが、それとは関係なく、ブラジル国民や社会がそれに対応する体力を身につけた証だと強調した。
 また単にルーラ政権に限らず歴代政権の努力が実を結んだと述べた。いっぽうで同財務相に先立って発言したメイレーレス中銀総裁が、今年のインフレを当初予想の五・一%から四・五%へ下方修正したことに触れ、長年の敵だったインフレ抑制を克服したことが、さらなる経済成長につながると位置づけた。
 これにより国内総生産(GDP)の成長率は来年も今年同様の四・二五%になるとし、プライマリー黒字はこれをやや上回ると予想した。今年の一月から八月までの公共部門(国庫、州、市や公社)のプライマリー黒字は当初予想の六〇一億八〇〇〇万レアルを三一%上回る七八九億三〇〇〇万レアルになったことも明らかにし、来年もこのレベルで推移させたいとの意向を示した。