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国際競争力ランク65位=昨年から8ランク下げる=政治危機で来年も低下必至

2005年9月30日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】スイスに本部を置く世界経済フォーラムが二十八日に発表した各国の競争力の世界ランキングで、ブラジルは六十五位に位置した。調査は毎年定期的に行われ、今年は百十七カ国が対象となった。ブラジルは昨年の五十七位から八ランク下げた。調査対象は、経済力はもとより、それを取巻く環境や政策、ならびに政府の信用度や公共予算などが重点的に分析される。
 調査は五月までの六カ月間にわたって行われ、今ブラジルが直面している政治スキャンダルの発覚以前のもので、今回の調査にスキャンダルは反映されていない。このため今年のランキングには支障がなかったものの、来年のランキング査定ではマイナスの影響がでてくるのは必至だ。
 ブラジルのランキングは総合で八ランク下げたにとどまったが、各部門別では他国と比べ評価の低下が目立った。政府なり政策の不信度および影響力は昨年よりも二〇ランク下げて七十位となり、公共予算は最下位の一つにランクされた。汚職は六十二位、政府の決断力は六十九位となった。
 最も重視された経済環境は、経済成長を唄い文句にしているのと裏腹に七十九位となり、後進国のナイジェリアにも遅れを取っている。マクロ経済の安定性に至っては八十一位、インフレ率は八十三位で、開発途上国と競い合っているのが現状だ。また実質金利が経済に及ぼす影響度は百十七カ国中、最下位の次にランクされてブービー賞に輝いている。
 一方、評価が高い部門もある。外国為替市場ではレアル高で八位にランクされているし、犯罪の発生率が高いにもかかわらず、テロへの心配がないことが国際信用度に貢献している。技術振興は五十位、企業の競争力は四十九位と中間に位置している。
 ランキングのトップはフィンランドで、以下順にアメリカ、スウェーデンは昨年と変わらず二位と三位、デンマーク(昨年五位)、台湾(四位)、シンガポール(七位)、アイスランド(十位)、スイス、ノルウェー(六位)、オーストラリア(十四位)となった。中でも北欧五カ国が上位に食い込み、税制と社会保障の影響が大きいことを証明した。
 アメリカは経済に低迷をきたしているものの改革の前向きな姿勢が評価された。予想外だったのが四十九位に位置づけた中国で、経済成長や輸出の伸長に反し、インフレの高率が評価を下げた。
 中南米ではチリが二十三位で、ウルグアイの五十四位に大差をつけた。アルゼンチンは二〇〇一年の政争が尾を引き七十二位、パラグアイは百十三位だった。
 関係筋はブラジルの場合、教育、インフラ整備、失業問題を改善するとともに、税制や官僚主義を見直して企業の信用度を増すことがランクアップの課題と指摘している。

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