2005年9月30日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】サンパウロ市ラッパ区で二十八日、強盗未遂事件が発生、駆けつけた警官らとの撃ち合いで犯人グループ五人のうち二人が被弾して死亡した。一時は十五人の人質を楯に店内に閉じこもった残りの三人の犯人らは三時間後に投降した。人質にケガはなく、店も被害はなかった。
事件が起きたのは同区クレリア通り一〇〇〇番の電気店で、同日夕方、客を装って店内に入った五人組が強盗だと名乗り、レジの現金と店内の品物をワゴン車に積み始めた。
匿名の一九〇番通報を受けた警察が出動、オートバイパトロール隊が現場に到着し、犯人らと銃撃戦となった。犯人グループらのうち二人が被弾したことで、残りのグループは人質に負傷者を外に運ばせ、店内に立ちこもった。被弾した二人は病院に運ばれたが死亡した。このドサクサで人質の大部分は店外に逃れた。
犯人グループは残った人質を便所に押し込み、警官らと交渉を始めた。交渉は三時間に及び、犯人らは妻、弁護士の立ち会いとテレビのニューススタッフを呼ぶことを要求した。しかし、駆けつけた妻たちの説得で投降し、逮捕された。五人はいずれも犯罪歴があり、一人は刑務所の脱獄犯だった。強盗を未然に防ぎ、全員を逮捕するという久々の警察のお手柄だった。