2005年9月30日(金)
議長選挙に沸き立った下院議会。そうした中、二〇〇六年選挙に適用される選挙法改正案の承認期限が九月三十日まであと二日と迫った。どうやら議会は政治改革への関心を失ったようだ。改正案では選挙期間の九十日から六十日への短縮やショー、配り物の禁止、選挙資金の情報公開が定められている。
◎
サンパウロ市ヴィラ・オリンピア区で二十八日深夜、セルジオ・D・ナセルさん(21)が通りがかりの誘拐グループとみられるメンバーらに射殺された。被害者はエクセル銀行元頭取エゼキエル・ナセル氏の親族。事件当時ガールフレンドが運転する車アストラの座席に座っていた。車は信号待ちで停車中、脇に横付けしたピックアップ車から賊が降り、被害者を引きずり出した後、頭部に発砲した。警察は誘拐拉致に抵抗したため撃たれたとみている。
◎
連邦警察は二十八日、大サンパウロ市圏コチア市の局長二人と市長の弟を公金横領の容疑で逮捕した。三人は連邦政府から回される保健・教育予算の中から三〇〇〇万レアル以上を横領していたグループのメンバーの疑い。
◎
中央銀行フォルタレーザ支店から盗まれた現金一億六〇〇〇万レアルのうち一二〇〇万レアルが、同市のスラム街で回収され、容疑者五人が逮捕された。現金は一味が五十日前、七万レアルで購入した民家の床下に埋めてあった。隣の住人が一味を不審に思い通告。現金は盗難時と同じ状態の五〇〇〇レアル毎に束ねられ、銀行の封がしてあった。一味は犯行後、分け前に預かり、高飛びするための航空券まで支給されたという。五人はサンパウロ州やミナス・ジェライス州出身だった。