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八百長審判、世間を震撼=闇サッカー賭博胴元の片棒担ぐ

2005年9月30日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】国会議員の贈収賄疑惑が続々と明るみに出て、スキャンダルは国会の専売特許と思いきや、プロサッカーの審判が八百長試合を仕立てていたというスキャンダルが発覚した。
 神聖であるべきスポーツ界で、取り分け絶対的権限を有し、公正を売り物とするプロサッカーの審判が不正ヤミスポーツ賭博の片棒を担いでいたことで、スポーツ界に限らず世間を驚かせている。
 八百長試合を演出したのは国際サッカー連盟(FIFA)にも国際審判員として登録されているエジルソン審判員で、告発を受けて内偵を続けてきた連警は二十四日、逮捕状を取り付けてジャカレイ市の自宅で同審判員を逮捕した。このほかダネロン審判員にも同様に逮捕状が発行されたが、目下逃亡中のため連警では指名手配して行方を追っている。関係筋によると近日中に出頭する用意があるとのこと。
 連警が昨年十月からの内偵捜査で二万時間に及ぶエジルソン審判員の電話の盗聴録音によると、同審判員は主審を務める試合の開始数分前にファヤジ容疑者(同様、同日逮捕済)にいずれのチームに勝利をもたらせるか連絡していた。
 ファヤジ容疑者はサンパウロ市とピラシカーバ市でビンゴ店を経営しているが、これはあくまでも表向きで、裏ではインターネット上でのヤミサッカー賭博の胴元として自らも審判員の情報をもとに賭け金を張っていた。同容疑者の賭け金は一回二十万レアルから四十万レアルに及び、エジルソン審判員一試合につき一万レアルから一万五千レアルを受け取っていた。
 連警の取調べに対しエジルソン審判員は現在行われている今年のブラジル選手権の主審で七試合に八百長工作をしたことを自供した。それによると手口は勝たせようとする相手チームのMF選手をレッドカードで退場させたり、ゴールを無効としたりし、味方チームにはありもしないペナルティキックを与えたりして得点させるというもの。
 その典型が八月七日のバスコ対フィゲレンセ戦で、バスコに勝利をもたらすため、明らかに反則ではないペナルティキックを与えて2対1でバスコが勝った。このゴールに対して観客は「審判、審判」の大ブーイングを送った。
 ブラジル・サッカー連盟(CBF)では連邦スポーツ裁判所の審査と判決を待って対応を決定するとの態度を示しているが、取り敢えず両審判員の国内資格はく奪を決定、さらにFIFAに対しても同様の処置の申請を行った。各サッカークラブも同様、当分は静観する姿勢を見せているが、前出のフゲレンセ・クラブは八百長試合を無効とするよう提訴した結果、スポーツ裁判所はこれを認め再試合を命じた。

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