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正規品が販売巻き返し=コンピューター市場で異変
2005年9月30日(金)
【エポカ誌三八二号九月十二日】コンピューター販売合戦で異変が起きている。これまで市場を占めていた海賊版や違法組立製品にとって代わり、正規のブランド品が巻き返してきている。
最大の原因は七月に実施されたこの種の製品の製造過程での減税で、これにより製品の一〇%以上値下げが可能となった。加えて大手小売店が長期月賦による販売に注力しだしたのも追い風となっている。
業界によると海賊版は四年間勢いが止まることなく急成長を遂げてきたが、今年六月のシェアーは七一%となり、昨年末の七七・五%から史上初めてのダウンとなった。これはブランド品が値下げを敢行する前の数字で、今後ますます市場動向は変化するとみられている。
海賊版の衰退は連警の取締りが徹底したこともあるが、シンプルな型の値段が昨年末の時点で一八九九レアルだったのが一二九九レアルへと六〇〇レアル下がったことが要因となっている。これに伴い大手スーパーを始め小売店も本腰を入れ始めた。長期月賦に加え、品質保証付も要因の一つだ。海賊版はせいぜい三回払いで保証なしだ。
大手スーパーのカレフールでは八月最終週末の二日間で二千台を販売、エストラで昨年比四〇%増の売れ行きとなり、カーザー・バイアでは八月単月で昨年一年分の販売を達成した。メーカーもこれまで注文生産が主力だったが、好調の波に乗り店頭へと出荷し始めた。ボジティブ・インフォルマチカ、ノーヴァダタ、ケロウ、ケンネックス、アマゾンPCなどの製品が店頭を飾っている。