バッテパッポ

2005年9月30日(金)

 社会保障院(INSS)は年金受給者の再登録を十月から実施することを明らかにした。実態調査を兼ねたもので、取りあえず第一陣の二百六十万人を対象とし、残り一千三百十万人は第二陣として来年三月からとなる。第一陣の対象者は十月、十一月、十二月の三回に分かれ、各月の年金受取りの際、明細書に銀行へ出頭する日時が記されているので、明細書をよく読むこと。これがない場合は第二陣となる。明細書には必要書類も明記されているが、中でもCPF(個人所得税申告番号)は不可決なので、所有していない人は連邦経済公庫、ブラジル銀行、郵便局で交付の手続きを取るよう呼びかけている。二〇〇三年以降の年金受給者は対象外となる。
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 大手スーパーのポン・デ・アスーカルは少年更生施設(フェベン)から保護監視つきで仮出所した青少年三十人を試験的に採用した。犯罪少年らの更生活動を進めているNGO(非政府団体)の呼びかけに応じたもので、更生への道を歩ませるために五百人を採用する方針のモデルケースとなる。市当局も犯罪の再発防止になると支援を約束している。これら青少年は客との接客上のトラブルを避けるためパン製造部門に配属されたが、勤務状態は良好として幸先良いスタートを切った。NGOによると企業で協力するところが徐々に現れているという。
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 サンパウロ市内でのガソリンスタンドでのガソリン値上げが八・三%、ディーゼルが九%となったことで、予想外の高値が市場で驚きをもって迎えられた。国際原油価格の異常なまでの高騰を受け、ペトロブラス(石油公社)もガソリン価格値上げに追い込まれたものの、末端価格の急騰に眉をしかめている。石油庁によると、大幅値上げはスタンドの便乗値上げが大半で、その利幅は四七・九%にも上昇したという。ガソリン配給会社から給油ポストへの値上げは二・四五%にとどまっており、通常では末端価格は三%の値上げでも十分採算が取れるはずとの見方をしている。スタンドでの販売価格は自由競争となっており、規制はできないとし、安い価格のポストを物色するよう消費者に勧めている。