2005年10月1日(土)
ブラジルの日系社会に「年寄りも働くのが当然」という価値観があるだろうか。全く「否」だろう。秋田、青森、岩手の三県は、日本でも高齢者の自殺率が高いことで知られる。専門家の調査によれば、働くのが当然という暗黙の?価値観に圧迫されて、死を選ぶのだそうだ。コロニアの自立している高齢者にとって「どう老後を過ごすか」という課題はそれぞれにあるだろうが、例えぶらぶらしていても、「働きなさい」とは言われない。ブラジルはいいなぁ。
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ヤフー株式会社の「YAHOO!JAPAN」サイト上で公開されている「ハルとナツ」コーナーでは、ブラジル日系移民の歴史を知る書籍として、次の五冊が紹介されている。「ブラジル日本移民八十年史」「移民の生活の歴史」(半田知雄)、「森の夢」(醍醐麻沙夫)、「香山六郎回顧録」(香山六郎)、「外国人になった日本人」(斉藤広志)。みなさんだったらどの本を選びますか?
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子供テスト(ブラジル日本語センター主催)が先ごろ、国内各地で実施された。昨年より約百人増の約千二百人が受験した。ブラジルでは十五歳以下の生徒が主流を占めるため、関係者の関心が大きい。ただ地域差があり、レベルをどの当たりに設定するかが課題だという。パラグアイからも問い合せが入ったが、同国では二世の日本語力が高いため、実施に踏み切れなかった。普及させるには対象、目的、内容などを絞りこんでいく必要があるかも。