2005年10月4日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙一日】乗客五十五人と乗員五人を乗せ、アマゾン川を航行していた客船が九月二十九日午後八時半ごろ、貨物を積んでタグボートに曳航されたいかだに衝突、八人が死亡、八人が重傷、三十日時点で十二人が行方不明となった。
事故現場はアマゾナス州ウルクリトゥーバ市とイタコアチアーラ市の間にある、アマゾン川ガルカサス島付近(マナウスから二八五キロ下流)で、客船がムリにいかだを追い越そうとし操舵を誤ったのが原因。客船は真っ二つに割れていかだの下に潜り込み、多くの乗客が残骸に挟まれた。付近を航行中の船が三十人を救出、さらにヘリコプター二機と海軍の船二隻が現場に向かい、犠牲者の救出・捜索活動に当たった。
犠牲者八人の中には、船長と妊娠中の船主の妻もいた。今回の事故は今年初めての死亡事故となった。アマゾン川では客船やいかだ、ボート、カヌーなどの船舶の往来が激しいが、標識などは整備されていない。