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会計承認再度見送り=スポンサー探しに影響も=県連日本祭り

2005年10月5日(水)

 県連の九月代表者会議が三十日午後四時から熊本県人会館で開かれ、七月に開かれた第八回フェスチバル・ド・ジャポンの会計報告が行われた。前回会議に続いて二度目となる会計報告。席上、執行部が出席した県人会代表者の承認を求めたが、出席者から異議が出され、会計承認は今回も見送りとなった。
 県連では代表者会開催に先だって会計監査委員が二度にわたって集まり、フェスチバルの会計書類を検討。会議の席上、出席者に報告書を配布した。
 報告書は「支払いの百%に目を通してはいないが、信用できるものと確信する」とする一方で、電気やガス、水道などの契約の不備、場所代などバザリスタとの契約に統一性がない点などを指摘している。
 また、看板の設置が最終日まで遅れたことで一部バザリスタから損害賠償の請求を受けていること。実行委の交渉により会場のアリーナ使用料約五万六千レアルの免除を受けたことで最終的な赤字をまぬがれたことが明らかになった。
 執行部ではこうした指摘について、次回以降改善を進めていく姿勢を示している。田畑稔実行委員長は「契約書を交わすようになったのは五回目以降のこと。回を追うごとに充実させていきたい。次回以降は知識の深い人を中心に進めてほしい」と述べた。
 二度にわたる承認見送りを受けて中沢宏一会長が発言。ブラジルにとっても重要なイベントになった日本祭りが持つ社会的責任を強調した上で、「今年の承認を早めに行なわなければ、次回のスポンサー探しにも影響する」と語った。
 監査委員の大西広島県人会長は「まだ全ての書類を見ていない。会計をちゃんと見て皆さんに発表することは監査役の責任」としながらも、今週をめどに監査承認をまとめる意向を示している。
 執行部では監査役の承認を待って、早ければ来週にも臨時の代表者会議を開く考えだ。