サンパウロを少し離れた場所へ行くと、本紙購読者から「何日遅れます」「日付が前後します」という配達に関する報告やお叱りをよく受ける。その都度、会社の担当者に報告し改善をお願いしている。
サンパウロから千五百キロ、近隣の大きな都市からも大分離れた小さな移住地では、遅れるのはもちろんのこと、一週間のうち半分届けばよいほうだと聞いた。その上「コロニア社会面は遠い場所のことが多くて関係ないし、日本のことはNHKでわかるから必要なわけじゃない」とも。
それならなぜ半分しか届かない古新聞を購読するのか、おずおずと尋ねると「新聞があることで日本人と意識したり励みになったりする」と。
存在自体が意義、ではなく読みたい新聞にしなくては。 (郁)
05/10/05