毎月数千万レアル──。日伯友好病院の毎月の支出を知ったら、一般の人は首を傾げるだろうか。もっとも、収入も大きいので赤字にはなっていないが、援協理事の中には額を問題視する声も上がっている。
当の病院が、最も頭を痛めている様子。大久保拓司院長は「医療機材を更新しなければ、患者さんが離れていくんですよ」と明かす。
特にコンピューター機器の回転が激しい。競争を勝ち抜くには、設備投資は不可欠なのだろう。
生活習慣病予防の無料キャンペーン(一日)には、最終集計で千三百人が訪れた。地域住民に頼りにされているのだと思った。病院ランキングで三十番台の前半だという。
定年退職する大久保院長の後任選びが本格化した。どんな病院を目指すのか。運営理念を問い直す絶好の機会であるかもしれない。 (古)
05/10/06