2005年10月7日(金)
サンパウロ市の消費者物価指数(IPC)は九月に〇・四四%上昇し、デフレに終止符が打たれた。最も値上がりしたのは鶏肉(九・四七%)で、ガソリン(六・一六%)、アルコール(五・九一%)と続いた。食料品(マイナス〇・一三%)を除き、すべての部門で物価が上昇した。
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全国工業連盟は五日、八月の工業部門の販売額が前月比で一・〇八%減少したと発表、第3・四半期の冷え込みとクリスマスのある第4・四半期の回復を予想した。六カ月前から増加している実質賃金を除き、新規雇用などの指標に大きな変化はない。同連盟は高金利、レアル高、クレジット拡大の減速を理由に挙げている。
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銀行職員らは六日から、サンパウロ州など二十州の都市で賃上げを求めて無期限ストに入った。自動預け払い機の利用やインターネットなどによる決済は可能。
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七日午前七時ごろ、大サンパウロ市圏バルエリ市の市バス内で二十歳前後とみられる男が体にガソリンをかけた後に火を放ち、火だるまとなって車内を転げ回った。運転手が消火器で火を消し止め、男は病院に運ばれたが体の八〇%に重度のやけどを負い重体。乗客七人もやけどや擦り傷などのけがを負った。警察は自殺未遂事件として捜査を開始。
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教育省の学校調査で、二〇〇五年度の学校入学者数が〇四年比で七十万三千二百人減少したことが判明した。減少は過去十年間で初めて。幼稚園は三十万人増加したが、小中学校で四十九万千二百人、高校で十三万七千人と大きく減少した。同省は減少理由を把握しておらず、調査結果の分析を急いでいる。