2005年10月8日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙七日】雨不足によりアマゾン川支流の水位が低下し、河川の航行が困難になった流域の町々では、食糧や飲料水の貯蔵が不足し、場所によっては十日分しかないなど、深刻な影響が出始めている。
カアピランガ(マナウスの西四〇キロ)、マナキリ(同六〇キロ)両市のソリモンエス川では、水位低下による水中の酸素不足で約四〇トンの魚が死んだ。河川の航行が困難になり、また孤立した十八の町で対策活動を行うため、アマゾナス州保安局は軍に支援を要請した。マナキリ市のソウト市長によると、雨不足が続けば、二十五から四十四の地区で食糧と飲料水が尽きるという。
雨不足は七月から九月まで続き、先月の降雨量は平均(四五・九ミリメートル)より二〇ミリ少なかった。ネグロ川では一日に約二〇センチずつ川幅が狭まっており、今後も水位の低下は続く可能性がある。自然環境保護院(Ibama)は絶滅の危機にあるマナティーの保護に向け緊急対策を策定した。