2005年10月8日(土)
ルーラ大統領は六日、中国からの輸入の制限を定めた二つの法令に署名し、割当や関税引き上げなどによる輸入制限が事実上可能となった。しかし、フルラン開発相は国産品の被害調査・確認が必要なため、年内の制限はないと予想。電子製品、繊維、玩具、セラミクス、靴などの部門が中国製品の輸入で大きな影響を受けている。
◎
サンフランシスコ川疎水工事計画に反対して、先月二十六日から断食を続けていたカッピオ司教は六日、計画について対話を続けるとした政府の提案を受け入れ、断食を終了した。体調の回復次第、ブラジリアでルーラ大統領と会談する。五日には、計画に賛成の公共団体が断食反対運動を展開、ローマ法皇ベネディクト16世も断食を中止するよう手紙を送っていた。
◎
サンパウロ市中央区にある密輸品の殿堂ガレリーア・パジェーでゲームセンターを経営するレバノン人(32)が五日夜、駐車場で車に乗ろうとしたところを三人組の男に襲われ、かばんを渡そうとしなかったため撃ち殺された。騒ぎを知った市民警備員が追跡し、容疑者の一人を逮捕したが、かばんと銃を近くの川に捨てたとみられる男は犯行を否認している。四歳からブラジルに住んでいた被害者の遺体はレバノンの遺族のもとに送られる。
◎
アウキミンサンパウロ州知事は六日、ショッピングセンターや巨大スーパーで駐車料金の十倍の買い物をした客は六時間まで駐車料金を無料と定めた州条例案の裁可を拒否した。過去に三度出された最高裁の判決に準じ、条例は憲法違反と判断したため。同案は議会に差し戻され、拒否を無効とするかどうか再審議に入る。