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河川の水位低下続く=州全域に災害事態宣言=アマゾナス州

2005年10月12日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十一日】少雨による河川の水位低下と食糧、水、燃料不足がアマゾナス州六十二市のうち三十六市に達したことで、ブラガ知事は十日、州全域を災害事態と宣言した。
 州保安局は同日、カアピランガ市に加え、アノリ市が完全に孤立したと発表した。カアピランガ市では殺虫剤を散布する職員が到着できないためにマラリアが増加し始め、アノリ市では三十七の集落が孤立しているという。
 水位が平均二三メートルのネグロ川は十日の時点で一五・七八メートル、ソリモンエス川は五七センチメートル(平均一二・三メートル)、マデイラ川は一・八三メートル(同一二・九五メートル)にまで低下した。
 アマゾン地方の異常乾燥の原因は、ハリケーン「カトリーナ」と同じ大西洋の海水温度上昇とみられる。今年の北大西洋の平均水温は〇・五度から四度高く、それによりアマゾン地方では下降気流が強くなり、雲の形成が妨げられる。海水温度上昇の理由は地球温暖化あるいは海流の変化などはっきりわかっていない。