2005年10月14日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙六日】アウキミンサンパウロ州知事は五日、先に州議会が決議した日曜および祭日のショッピングやスーパーなどの大型小売店の営業を禁止する条例に対し、拒否権を発動し州議会に差し戻した。これを受けて州議会は知事の拒否権に基づき再審議することになった。
議会の決議した条例は、ショッピングおよびその中で営業する小売店、スーパー、建築材小売店の日曜および祭日の営業禁止に加え、平日の営業を午後十時までと規制し、スーパーの二十四時間営業も禁止した。
アウキミン知事は拒否の理由として、連邦政府が法律で日曜、祭日の営業を許可しており、いっぽうで営業時間は市当局が定めるものであり、これらに対し州政府が口をはさむ筋合いはないとの立場を強調した。 これに対し、小規模小売店協会は、小売店の従業員はサンパウロ州内でも大きな割合を占めているが、とくにパン屋や肉店はスーパーに喰われて閉店の憂き目に立たされており、日曜祭日の大型店の開店が続くと倒産することが目に見え、失業者が増えると警告している。
いっぽうで大型店が加盟している小売開発協同体は、商店の発展はサンパウロ州経済の要であり、営業を規制するのは経済成長を止めることになると州知事の決断を歓迎し、州議会が何らかの規制を画策するなら、その見返りとして余剰人員となる三万人を即座に解雇するだろうとけん制している。