2005年10月15日(土)
裏金疑惑で議員権はく奪の恐れがある労働者党(PT)議員五人が十三日、倫理審議会でのはく奪審議差し止めを求めて連邦最高裁へ提訴することを決めた。自己弁護の権利がないことを理由としているが、審議開始までの時間稼ぎが本音とみられる。五人は一カ月前にもはく奪審議停止の仮処分を得て、十日以上審議を遅らせた。
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英誌フィナンシャル・タイムズとエコノミストは、十三日号でブラジルの政治危機を取り上げ、レベロ下院議長とベルゾイーニPT総裁の誕生で、ルーラ政権は危機の峠を越えて一息つき、来年の大統領再選の可能性も高まったと分析した。しかし、ベストの状況ではなく大喜びするにはまだ早いとクギも。
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経済防衛行政審議会(Cade)は十三日、コピー薬品の市場への流通を妨害したとして、大手薬品会社二十社に九八年の売上の一%に当たる罰金を科す処分を下した。コピー薬品の発売が開始された二〇〇〇年の前年に会社の代表者らが集まって妨害を取り決めたという。罰金を逃れるため、二十社のほとんどが裁判所への提訴を検討している。
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サンパウロ市は十三日、三月十一日の三三・七度を超えて今年最高の三四・三度を記録。暑さに加え湿度が二〇から三〇%と低く、風も弱かったため多くの地区で大気の状態が悪化した。十四日も暑さは続くが、十五日は寒冷前線が近づいて州全体がぐずついた天気となり、気温も下がる見通し。
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十五日夜(十六日午前〇時)に夏時間が北部と北東部を除いた州で始まる。寝る前または起床後に時計の針を一時間進めることをお忘れなく。