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コラム オーリャ!

 「ブラジルに来るのは初めて」。最近この言葉をよく耳にする。
 劇団・維新派がサントスでの公演をするため先ごろ初来伯した。松本雄吉監督が「ほとんどの作品に移民の姿を描いている」と言うように、今までの作品ではアメリカに入植したヨーロッパ移民、沖縄から大阪、ブラジルに移住した人々などを題材にしてきた。
 駐在員、留学生、短期間訪問者などの在伯日本人の数はかなり多い。移民と違って彼らは帰国する者がほとんど。この国を少しでも知る人の数がけっこう多いにも関わらず、日本であまり知られていない。出稼ぎ、移民、ブラジルと日本の関係は深い。
 当地事情の発信要員は大勢いるはず。もっとブラジルに対する理解が深まってもおかしくないのに・・・。同劇団の来伯により、ブラジル移民についての作品をさらに深く描くきっかけになればと期待したい。(南)

 05/10/15