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コラム 樹海

 パソコンにはいろんな使い方があるらしい。筆者は、文字を打つだけなのだが―買い物や旅行などの申し込みもできるという。今、新聞を賑わせている「楽天」は、インターネット商店街最大手なのだそうな。店舗がないから人件費も少ないので商品価格は安い。そんな店が何百か何千ものが「楽天」に加入して商売は繁盛する。「楽天」も大いに稼ぐ―▼TBSの株式を15%も買った資金が880億円。三木谷浩史社長は、一ツ橋大卒で興銀へ入社、アメリカに留学したエリートだったが若くして独立のビジネスマンである。昨年はプロ球団の「楽天」を仙台市に設立したが、成績の方はあまり芳しくはない。が、資金力はあるし、企画力や経営能力も高い。TBSの株買い取りの狙いは「ネットとテレビの融合」にあるとされるが、真偽のほどは不明である▼今年はライブドアの堀江貴文氏によるニッポン放送の買収劇があったけれども、これもIT産業であり世を騒がせた。今やIT産業を抜きにしては経済を語れないようになっているし、より厳しい「資本の論理」が表舞台に飛び出している。恐らく、「楽天」の三木谷社長も「資産の有効使用」を求めるかも知れない。TBSは東京に所有する土地だけでも数千億円。東京エレクトロン株式も770億円あり他にも優良株式を多く持っている▼TBSは三木谷提案を拒否する意向のようだが、村上フアンドも7%強の株式を所有し「楽天」と手を組むの噂もあるし決して油断はできまい。インターネット(IT産業)恐るべし―である。  (遯)

05/10/18