警官が泥棒を誘拐?=身代金は200万レアル=中銀盗難事件の上前ハネる
2005年10月20日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】八月初旬にセアラ州フォルタレーザ市の中銀で発生した史上最大の現金盗難事件に加担したと見られ、連警がマークしていた男性が誘拐されていたことが十八日、明らかになった。家族は犯人の要求に従って身代金二〇〇万レアルを支払ったが、男性は未だに解放されていない。
目撃者の証言によると、犯人一味は連警捜査官を名乗って男性を連れ去ったことから、捜査の事情に詳しい警官の仕業だと見て連警は追及している。もし警官が犯人だとすると、泥棒の上前をハネるという前代未聞の犯罪となって警察の汚点をさらけ出すことになり、捜査当局上層部は困惑している。
セアラ州フォルタレーザ市の中銀で八月六日から七日にかけて空前の一億六〇〇〇万レアル余の現金が盗み出された事件を捜査している連警は、これまでに七人を逮捕して一七〇〇万レアルを回収。一味と見られる残り十八人を追及し、そのうちの一人でサンパウロ市在住通称フェーをマークして内偵を続けていた。
家族の通話を録音していた連警はフェーが警察に連行されたと知り、市警の組織犯罪捜査課(DEIC)が越権捜査で連行したと思い込み厳重抗議をした。ところが同課では何らその動きがなかったことが判明した。同課の警官がフェーの自宅に急行したところ、フェーは七日に誘拐され、九日に犯人らの要求通り二〇〇万レアルを支払ったにもかかわらず、未だに解放されず誘拐事件として家族は警察に届け出たということだった。
フェーは七日夜、ピニェイロス通りのナイトクラブを出た所を、「連警だ」と名乗った数人に車で連れ去られた。フェーが警察の追及を受けていることをうすうす感づいていた仲間は、それで連行されたと思い込み、帰宅したという。翌日になって一味から電話があり、九日にラポーゾ・タバーレス道のガソリンスタンドで指定通り二〇〇万レアルを支払った。その後犯人から「現金を勘定している」との連絡があり、フェーは後刻解放すると約束したとのこと。
二〇〇万レアルの大金を支払ったことで、フェーが中銀事件の一味である容疑は固まったものの、連警は極秘裡に捜査してきたことから、警察内部の情報に通じている者の犯行と見られている。捜査課では連警の名を語ったことから、警官の犯行の可能性が高いとみて内部捜査を始めた。