2005年10月20日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】ロシアを訪問中のルーラ大統領一行がロシア政府と衛星打ち上げなどの宇宙開発協力協定を結んだ結果、ブラジル人初の宇宙飛行士の誕生が確定した。
初めて宇宙に飛び立つブラジル人はマルコス・ポンテス陸軍中佐(42)。先週からロシアの宇宙センターで訓練を受けている中佐は来年三月二十二日に宇宙に向かい、国際宇宙ステーションに滞在する乗員と交代する。
首脳会談の場に招待され、ルーラ大統領からプーチン大統領に紹介された中佐はその後、「とてもうれしい。ブラジルの国旗と国民の英雄サントス・ドゥモンの帽子を持って行く」と記者団に語った。
政府が支払う中佐の宇宙飛行代は、他の宇宙旅行者の半額の一千万ドル。締結された協定ではポンテス中佐の宇宙旅行の他、人工衛星発射装置近代化に向けた研究、高レベルの宇宙研究グループの結成が定められた。