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コラム 樹海

 小泉首相が靖国神社に参拝した。首相の参拝は公約であり国民の多くも拍手を送っている。あの神社には戊辰戦争で亡くなった人々を始めとして日清、日露や大東亜戦争で戦死した兵士ら二百四十六万六千人の霊が眠っている。どんな国でも戦争で散った兵らを祀るし、それぞれのやり方で人々が慰霊する▼国会議員らも101人が参拝しこの他に代理を差し向けたのは94人。自民党の若手議員らは50数人が「首相の参拝を支持」と気勢を上げてもいる。ある通信社の世論調査でも、首相の参拝を認める人が多い。マスコミには、反対を主張するところがあるけれども、読者の考え方とは異なるのではないか。自民党にも加藤紘一氏のような「反対組」はいるが、党内での多数派ではない▼首相は「過去の戦没者を追悼する自然の気持ちと、二度と戦争を起こしてはならないとの不戦の誓い」と語っているが、この理由でいいのではないか。中国と韓国が反発するのは、毎年のことであり、一つの意見として捉えればいい。これとても、中曽根元首相の8月15日参拝のころからなのであり、それ以前の首相もきちんと靖国神社に参っているし、それが外交や政治問題になることもなかった▼首相は「他の国が干渉すべきことではない」と中韓の動きに不快感を示しているが、これは正論として受け止めたい。財界の実力者まで「反対」を唱える向きがあるが、経済論からの議論で国家観を見失ってはなるまい。ここは日本流で堂々と参拝と参りたい。    (遯)

05/10/20