ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

観光客誘致をてこ入れ=売りは文化遺産やイベント=サンパウロ市

2005年10月21日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】サンパウロ市観光局は市内での文化活動やイベント、文化遺産の紹介を中心目的に観光客の招致に注力していく方針を固めた。サンパウロ市には商談で訪れる人が大半で、治安の悪化で観光とくに夜の外出は避けるのが通常だが、このイメージを変えて観光を楽しんでもらうのが狙い。
 全国観光協会の調べによると、休暇中の観光目的で、文化を知るが二三・六%と三位にランクされている、一位は海岸で三六・七%、二位がエコツリーズムとスポーツの二六・三%だった。サンパウロ市観光局では、昼は文化遺産の名所、夜は映画をはじめ、毎週未開催されるショーやイベントをパックツアーに組み込みたいとしている。市内には二百八十の映画館、百二十二の劇場があり、四百軒のホテルと提携してツアーを組みたいとしている。
 また、旅行社が現在実施しているバスやメトロによる市内名所ツアーに夜はショーやイベントを盛り込んだパックツアーに仕立てる企画もある。今週末には、国際映画祭やブロードウェイで人気を博したオペラ映画「オペラ座の怪人」やダンス・クラシック音楽、歌手のショーなどが目白押しとなり、リオやサンパウロ市近郊から観客が押し寄せると予測されているが、これを全国や海外にも広く宣伝したい考えだ。
 さらに同観光局では健康診断でサンパウロ市の病院を訪れる人も多いことから、チェック・アップ観光と名づけたツアーを企画中だ。このツアーは低料金のホテルを紹介し、健康診断のあとは市内観光や映画、観劇を楽しんでもらおうというもの。この企画にはシリオ・リバネス、アルベルト・アインシュタイン、オズワルド・クルスの有名病院が賛同している。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button