2005年10月22日(土)
ルーラ大統領はブラジリアで二十日、「家族支援金の恩恵を受けるのは中流層の人々だ。なぜなら路上生活の子どもらと犯罪を減らすからだ」と述べ、家族支援金の成果を強調した。今月で二年となる支援金を通じ、八百万人に月一五から九五レアルが支給された。
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農務省は二十日、ペルーなど南米四カ国を含む十カ国が口蹄疫を理由にブラジル産牛肉の輸入を禁止したと発表。これで輸入を禁止した国は四十一カ国に。
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ブラジル地理統計院は過去最高としていた二〇〇五年度の穀物予想収穫量を一億一二九六万三〇〇〇トンへと下方修正した。前年比五・三九%の減少。農産物コモディティの国際相場低迷とドル安で、〇六年も収穫量は伸びないだろうと担当課長は予想。
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リオ市西部バーラ・デ・チジューカ区の住宅街で二十日、武装した六人組が家々に侵入、携帯電話などを盗み、何も渡そうとしなかった住民の耳たぶをナイフで切り取った。近所の通報を受けて軍警が駆けつけ強盗団と銃撃戦となり、犯人らは手投げ弾を三発投げて逃走に成功した。その後、手投げ弾の破片でけがをした犯人の一人が病院で逮捕された。同州では住宅強盗が増加傾向にあり、十六日にもイパネマ区で二軒が被害に遭ったばかり。
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干ばつに見舞われたアマゾン地方では、ボートでの通学が困難になったため、六十二市で少なくとも六百三十二校が一時閉鎖され、五万四千五百人の児童が授業を受けられないでいる。中には三キロ歩いて学校に通う子がいて、ワニに襲われる恐れも。マナウス市では水道水の節水キャンペーンが始まった。