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東西南北

2005年10月25日(火)

 労働者党(PT)執行部は二十二日、裏金システムを構築した疑いの元財務担当ソアレス氏の除名処分を賛成多数で決定した。「私の口から名前が漏れないよう請うた者らは安心したまえ。ただこの国の保守派の餌食になるのは我慢できない」と同氏はコメント。
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 廃止されたサンパウロ市カランジルー刑務所のペドローザ元所長(70)が二十三日午後、国民投票の後自宅に帰る途中、車で追跡していた四人組に襲われ、六発撃たれて即死した。厳格な運営を行っていた元所長は服役者の間で敵が多く、復讐が動機と警察はみている。
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 リオ市レブロン区のマンションに二十一日朝、約十五人からなる武装強盗団が押し入り、現金や宝石、携帯電話、電気製品などを奪って逃走。七戸の住民約三十人は昼前まで人質に取られ、縛られた上で一室に閉じ込められていた。強盗らは作業員のふりをして工事中の家から侵入した。
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 銃器販売禁止の是非を問う国民投票が実施されたこの週末に、大サンパウロ市圏では十二人が銃の発砲により死亡。この数は同地域での平均死亡者数。
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 サンパウロ州の州立校教師らは二十一日、二十四日からスト入りすると発表。非常勤講師の契約更新条件の変更と〇三年に採用試験に合格した教師の未採用がその理由。
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 連警が押収した麻薬のうちコカイン一三六キロ以上がサンパウロ市西部ラッパ区の連警本部の保管庫から無くなっていたことが明らかとなった。同じくリオ州連警で押収されたコカイン二〇キロが大理石の粉にすり返られ、麻薬密売人に売られていた事件を受けて、署内の保管庫の検査を行った矢先の不祥事だった。