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出張業務強化へ=日本進出1周年=イタウ銀

2005年10月25日(火)

 イタウ銀行の東京支店開設一周年記念パーティーが二十一日夜、文協貴賓室で開かれた。日系団体代表や一般の顧客など多数が会場を訪れた。
 この日はイタウ銀行から、国際部長のパウロ・ロベルト・ソアレス氏が出席。同行の事業、日本での業務などを紹介した。ソアレス部長は「一年間イタウ銀行を利用していただいたことを誇りに思います」と語り、来場者へ謝意を述べた。
 今年で六十年の歴史を誇るイタウ銀行。昨年十月の日本進出以来、デカセギの本国送金などを中心に業務を展開してきた。
 現在は東京支店での営業のほか、電話やインターネットを利用した業務を推進。また郵便局との提携により、全国に二万六千台あるATMを利用できるサービスを実施し愛知、静岡などブラジル人が多く住む地域の商店やイベントでの出張業務も行っている。
 日本では既に、三十年の歴史をもつブラジル銀行やブラデスコ銀行などが業務を展開している。追いかける立場のイタウ銀行だが、今後新たな支店を開く予定はないという。
 「郵便局や電話、インターネットなど様々な方法がありますし、他行との競争やコスト面からも新支店開設は考えていません。私たちがお客様のところへ行きます」
 近年、デカセギ帰りの日系人を狙う強盗事件が続発している。この問題に対して部長は「銀行送金を利用すれば早く、安心。私たちもそのように広報を進めています」とした。
 「一年目の業績は当初の予想を上回り満足しています。これからは日本のブラジル人コミュニティの皆さんにイタウのことをより良く知ってもらい、安心と、高品質低コストの商品を提供していきたい」と抱負を語った。