2005年10月26日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十五日】ブラジル社会民主党(PSDB)は、裏帳簿を作り、またヴァレーリオ氏から選挙資金を受け取った疑いで告発された党首のエドアルド・アゼレード上院議員の辞任を今後三日以内にも前倒しする方向で検討している。
先週発行された週刊誌イストエーの記事によると、アゼレード党首は一九九八年の選挙で州知事再選を目指していた時、選挙の会計担当だったモラン氏に対する債務の決済のため、同年九月十八日にヴァレーリオ氏とその妻が名義の額面七〇万レアルの小切手を受け取ったという。
同党首はすでに郵便局CPI(議会調査委員会)で裏帳簿の存在を認めていたが、労働者党(PT)がソアレス財務担当に対して行ったように責任を同会計担当になすりつけていた。
同党首はヴァレーリオ氏の資金援助を認めたが、ギア観光大臣の力添えでルラル銀行から五〇万レアルの融資を受けたおかげで、同氏に金を返したと述べた。
週刊誌の発行後、セーラサンパウロ市長、ジェレイサッチ上院リーダー、ヴィルジーリオ下院リーダーらは電話で連絡を取り合い、党首の辞任後について話し合った。来月十八日にPSDBは党大会を開き、ジェレイサッチ上議が党首に就任する予定だが、アゼレード党首に対する風当たりが日増しに強くなる中、十八日までは待てないとの意見で一致した。このままでは裏金疑惑に対するルーラ政権の責任を追及できなくなるためだ。
同党幹部らによると、ジェレイサッチ上議の党首就任まで、セーラサンパウロ市長が臨時党首を引き受ける案が浮上している。同市長は来年の大統領選を控え、今回の告発に少しでも関わることを嫌っているが、可能性としては最も高い選択だという。