2005年10月26日(水)
次期米連邦準備制度理事会(FRB)の議長にバーナンキ氏が指名されたことで、米国の基本金利であるFFレートが上昇するとしても〇・二ポイントと漸進的になり、ブラジルには有利とエコノミストらは予想する。同氏は中南米経済に詳しく、まだ完全とはいえないブラジル中銀を含む、中銀の独立に賛成の立場だという。
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銃器販売禁止の後、死刑や終身刑についての国民投票実施がささやかれているが、それには憲法改正が必要と検事総長。
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二十三日夜にサンパウロ市北部の地面の揺れは、地下の岩盤の崩壊によるもので、同日発生したアルゼンチンの地震とは無関係と判明。余震の恐れもないと専門家。
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二十三日正午頃、サンパウロ州サン・ヴィセンテ市で行われた神の王国世界教会の「夫婦のための特別礼拝」で、四十四歳の機械工が元妻(41)を祭壇まで引っ張って行き、牧師の近くで「今がその時」と叫び、短銃を取り出して彼女の頭部などを四発撃った直後、自身の頭を撃ち抜いた。二人は病院に運ばれたが死亡。結婚生活二十年の後、一年半前に離婚した機械工は妻との復縁を試みていたという。
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二十四日早朝からほぼ四時間に渡って嵐がリオ市を襲い、家屋や路上の浸水、土砂崩れを各地で引き起こした。気象庁によると、その間に降った雨は十月の総雨量に相当する一〇〇ミリに達した。ファベーラ、ロッシーニャでは高圧電線に触れた夫婦二人が、同じく港湾地区の路上でも男性(40)が感電して死亡、同市北部では溝に自動車が転落して男性(47)が行方不明となった。嵐の間、レボウサストンネル近くなどで強盗が頻発した。