2005年10月28日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】首都ブラジリア市内各地のバス停などで二十五日に張られた政治家のポスターが問題となっている。
ポスターには自由前線党(PFL)のボウンハウゼン党首がナチス党員の制服を身にまとった姿が描かれ、「こうした連中を抹殺しよう。黒人、貧乏人、労働者らはもうごめんだ!」というセリフが載せられている。
同党首は二十六日、ポスターについて怒りをあらわにし、ルーラ政権追及の手はゆるめない、ポスターを製作した人間は許さないと上院本会議で宣言した。
ポスターを製作・公開したのは組合活動家で労働者党(PT)主流派メンバーのアレンカール氏。同氏は二十六日、八月に同党首が汚職スキャンダルによりブラジルは今後三十年間こうした人種から解放されると発言したのに対し、PTが何ら反発しなかったことに抗議するためだったと述べた。