2005年10月28日(金)
サンパウロ州検察局はレーデ・テレビ局に対し、キャスターのジョン・クレベルが製作・放映し、一部で人気のある番組ペガジーニャを名誉毀損で起訴する用意があることを通告した。この番組はいわゆるドッキリカメラで、人を罠にはめたり中傷することで有名となった。訴えていたのはゲイを支援するNGO(非政府団体)で、番組で中傷され精神的迫害を受けたとしている。検察としては向こう六十日間、人権擁護の番組を放映しない限り、テレビ局の営業停止と賠償金二〇〇〇万レアルを求刑することを通告した。また同番組のスポンサーも同罪で、スポンサーを下りることを要求している。
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イグアスーの滝で観光スポットとなっている国境の町フォス・ド・イグァスー市の市議会は町名の文字変更を可決した。イグアスーの最後の文字が〃CU〃(セシジリア)となっているのを〃SSU〃に変更するもの。同議会によると同市は世界的に観光の名所になったことで、世界で通用する文字を用いるのが正当だとしている。国連加盟国百九十八カ国のうち百四十六カ国がC(セシジリア)の文字がなく、イグアクーとなってしまうとしている。市長も変更に賛成で、市条例が発令される可能性が大きいが、文学アカデミーの面々が、歴史を曲げる訳にはいかぬと提訴することを検討している。
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フォルタレーザ市の中銀の金庫を破って一億六〇〇〇万レアル余を盗み出したグループの一人と目され、九日に誘拐された後殺害された通称フェーの事件を捜査している当局は、まだ犯人の目星がついていないとした上で、誘拐殺人犯は同銀行襲撃の同じグループとの見方をしている。警察の調べではフェーは誘拐直後、かなりの拷問を受けて分け前の金の隠し場所を白状した模様だという。またフェーは、トンネル掘りに三〇万レアル出資したことで、取り分は二五〇〇万レアルだったが、トンネル掘りに従事した一味から強い不満が出ていたとのことで、このためにフェーの取り分を横取りしたとみている。