ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

ローンの不払いが急増=返済自動引落し開始後=天引き後、他の支払がムリに

2005年11月1日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】銀行融資の返済を毎月口座から自動的に引落すいわゆるコンサイン融資が法律で認められてから十五カ月が経過したが、この融資を受けている人らの一般小売店での月賦の不払いが急増している。
 この融資制度は低所得層がこれまで融資を受けられなかったことを反映し、給料や年金を銀行振り込みにしている人らに、返済を口座から自動引落しすることを条件に融資するもの。こうすることで、いわゆる銀行の取りっぱぐれによる貸し倒れがなくなる。
 施行されてから十五カ月間で融資を受けた人は五百万人に登り、総額は一〇〇億レアルとなっている。年金受給者が大半を占め、当初六十カ月だったが返済期間は今年から三十六カ月に短縮されたものの、利用者にとってはメリットが大きい。このため、六三・三%が、三十一カ月から上限三十六カ月の融資となっている。
 金利は六カ月までが月一%、それ以上だと三・九%で、一般融資よりはるかに安い。このうち半数が最低賃金三〇〇レアルの年金受給者で、支給額から天引きされるため、残りの受け取りが少なくなり、他の支払が不可能となっている。
 小売店のクレジット調査によると、百八十日間以上の支払遅延は今年に入り昨年対比で四%増加している。特に五十五歳以上の年金受給者の不払いは、融資制度ができる前はわずか五%だったのが、現在二〇%に及んでいる。十八歳から二十五歳まで融資制度を利用している年齢層は昨年より二〇%、支払遅延や不払いが増えた。
 このため小売店は月賦支払の審査を厳しく締め付けている。長期月賦の登録では、特に五十五歳以上については、社会福祉局に問い合わせて融資制度を利用しているかを確認し、利用者は不合格とする動きに出ている。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button