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学術研究/文芸活動=文協が功労者を表彰

2005年11月1日(火)

 学術研究ならびに文芸活動の功労者に対し、毎年表彰を続けているブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)はその授賞式を十月二十七日夜、文協貴賓室で開いた。約百五十人が祝福に訪れ、にぎわった。
 同協会の学術研究費光井住友銀行基金委員会(佐藤スナオ委員長)と、コロニア文芸賞委員会(遠藤勇委員長)の共催。
 日系学術研究功労者に選ばれたのは宮城エイジ・パウロさんと、学術研究激励賞には、セルジオ・ヒロシ・トウマさん。
 このほか、学術研究費補助対象者四人が明かされ、四千レアルがそれぞれに贈られると発表された。
 一方、文芸分野では文集「ときおりの章」の小野寺郁子さん、自分史「草原」の野澤今朝之さんが「コロニア文芸賞」を受賞し、記念プレートを受け取った。
 遠藤勇実行委員長は選考の結果を説明し、「今年は選考対象作品が例年の倍近くあり、水準も高く選ぶのに苦労した」と述べ、「これからもずっと続けてほしい」と話した。
 受賞者の小野寺さんは「家に帰ったら日記に『わが人生最良の日』と書きます」。野澤さんは「本の形にできただけでも満足だが文芸賞もいただき、とっても幸せ」と喜びを語った。
 例年は山本喜誉司賞の表彰もあるが、今年は後日授賞式が行なわれる。