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舗道の穴に打つ手なし?=1キロ毎に4カ所の大穴

2005年11月4日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十一日】サンパウロ市内の穴だらけの舗道は風物詩(?)となっており、随所で市役所の補修工事が見受けられる。市当局によると市内には一万五千キロに及ぶ街路があり、平均一キロに四カ所の大穴が空いているという。
 当局は今年一月からこれまでに、四十九万カ所の穴埋め補修工事を行ってきた。一日平均千六百個所に相当する。補修を担う区役所によると二日間にわたる降雨で数千カ所に新しい穴ができるため、焼け石に水で補修が追いつかないとしている。もともとは基盤がしっかりしていないため、土砂崩れや基盤の腐敗した所に雨水が流れ込んで穴を大きくしていくという。このため住民や乗用車の運転手からの苦情や抗議が絶えず、今年に入って六万一千件の苦情が寄せられた。
 苦情ランキングのトップはMボイ・ミリン区で八八二六件を数えた。同区では乗用車一台がすっぽり入るほどの穴が数カ所見られ、降雨の折は水が溜まって舗道と判別が難しく危険な状態となっている。幹線のMボイ・ミリン大通りは数カ所が穴ボコだらけで、区役所によると二十年から三十年経過して基盤が腐敗しているため、根元から掘り起こす工事が必要だという。
 ランキングでは以下順に(カッコ内は苦情の件数)、サンタナおよびトゥクルビ(四六三五)、ブタンタン(四五七二)、ピリツーバ(三六六〇)ピニェイロス(三〇五九)、トレメンベ(二七二二)、エルメリノ・マタラーゾ(二三九〇)、カンポ・リンポ(二三二三)、ソコロ(二二八三)フレゲジア(二一八四)となっている。都心のセー区は二〇一五件と十三位で十二位のサント・アマーロ(二〇九〇)に次いでいる。ヴィラ・マリアーナ(一四〇五)は二十五位、ジャバクアラ(八九〇)は二十三位となっている。
 市当局によると、これまでの舗装材料は日産一五〇〇トンの工場一社に集中していたため改修に不足を生じていたが、年末にはイタケラ及び南部と北部で一工場ずつオープンさせるため改修がはかどるとしている。将来はこの工場を数カ所増設したいとの意向を示している。