2005年11月5日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】二〇〇五/〇六年度収穫に向けた農産物作付面積は、四六〇八万三〇〇〇から四七二一万四〇〇〇ヘクタールと、前年度(四八八七万八〇〇〇ヘクタール)と比べて三・四%から五・七%減少すると国家配給公社(Conab)が予測している。
作付面積の減少は、小麦、綿、米を始めブラジルの主要農産物である大豆にまで及んでいる。大豆の作付面積は二一四八万から二二一七万七〇〇〇ヘクタールとみられる。前年度は二三三〇万一〇〇〇ヘクタールだった。
減少理由としてレアル高、国際市場の相場下落、前年度収穫量の減少が挙げられ、収入減に伴って農業生産者らは次年度の作付や投資を控えたとみられる。農薬の販売は二〇%、農業機器の販売は四〇%減少した。前年度の収穫は一億三一〇〇万トンと予想されていたが、リオ・グランデ・ド・スル州を中心に気候が悪化したため一億一三〇〇万トンに落ち込んだ。農務省の推定では、収穫の減少により生産者の収入は総額一七〇億レアル減少したという。
しかし、今後数カ月間は気候条件も耕作に有利で、〇五/〇六年度の収穫量は生産性の非常に低かった前年度と比べ、通年レベルにまで回復する見通しだ。作付面積が減少しても穀類の予想収穫量は一億二一五〇万から一億二四九〇万トンにまで増加するとピント農務次官は話す。大豆は五六六九万から五八五六万トン、とうもろこしは大豆の転作として作付面積が増加するのに加え、収穫量も四〇五〇万から四一三四万トンに達すると予想されている。