2005年11月5日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】サンパウロ州検察局は三日、昨年八月に発生した路上生活者の連続殺人と暴行殺害未遂事件で容疑者六人を立件し起訴した。裁判所もこれを受領した。このうち三人は事件発生後、逮捕・起訴されたが、裁判所が証拠不十分として受領しなかった。
逮捕・起訴されたのは五人の軍警と民間警備員一人で、いずれも麻薬組織に加わり麻薬の密売に携わっていた。一味は昨年八月、路上生活者七人を撲殺、八人を負傷させた。警察の調べによると、一味は犠牲となった路上生活者が組織の掟に従わず、勝手に麻薬を販売し上納金も払わなかったことで、死の制裁を加えたという。
警察では今回起訴されたうちの三人を真犯人と断定し、一年二カ月に及ぶ捜査でようやく証人を見つけ出し、起訴にこぎつけた。
この事件は世間を震撼させるとともに、国際人権人材擁護団体も取り上げて当局の捜査の不手際と治安対策を糾弾してきた。