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米国ビザ取得で新商売繁盛=キャンセル狙い、350レアル

2005年11月10日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】アメリカで同時多発テロが発生して以来、アメリカ領事館での入国査証の発給が厳しくなり、ブラジル人は面接を受けた上で審査されている。厳しい処置に非難の声が上がる中、ドル安の影響と年末の旅行シーズンが重なって査証の申請が急増、このため面接の順番待ちが増え、現在では最低で七十五日となっている。今日申請すると、面接日は早くて一月二十三日と気が遠くなりそうだ。
 これに目をつけた新商売がお目見得し、結構ウケている。つまり面接日を早めることができるのだ。この商売は業務代理店と賞する仲介業者が、アメリカ領事館のインターネットホームページに掲載された面接リストを二十四時間チェックしていて、リストの中でキャンセルが発生した場合に一足早く顧客をもぐりこませるもので合法的な作業だ。
 顧客は領事館が定めた一〇〇ドル相当額を銀行に払い、受付料三八レアルを払い込んで申請番号を受け取るが、仲介者にこの申請番号を預けることになる、仲介者は一件三五〇レアルで業務を行うが、旅行を急いでいる向きは法外な料金とは知りながらも背に腹を代えられず、商売は繁盛している。