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コラム 樹海

 でぃきらしよう!(大いに盛り上がろう)―。沖縄県人会が主催した第三回弁論大会が六日、同本部で盛大に開催された。取材には行ったが、静岡出身のコラム子には正直言ってさっぱり分からない。久しぶりにガイジン気分を味わったが〃通訳〃してもらうと、なんと面白い内容かと驚いた▼「ウチナーグチを教えてくれる人はいませんか?」と問いかけたのは、日語一般の部で優勝した二世の城間明秀さん(22)。子どもの頃に日本語学校でウチナーグチを叫んで通じなかった経験から、家庭ではできるだけ共通語を使うようにしてきたという▼沖縄方言を勉強するのは時代の流れに反することではないかと思ったこともあるが、民謡にも参加するようになって考え方が徐々に変わった。「ブラジルへの同化の進む今、沖縄の文化を残すように県人会もさらに対応を考えるべきではないか」と問いかけると大きな拍手がわいた。県人会の将来を支える重要な人材となろう▼沖縄方言の二世の部で優勝したのは、諸見里真栄さん(62)。「インタ―ネット、テレビなどの発達で、沖縄ではウチナーグチが使われなくなっている。いまこそブラジルには残さなくては」と訴えた。ふだんはポ語と共通語のみの生活だが、大会に出場するためにわざわざ勉強したという▼二世でこのような人材がいるのは、県系人の面目躍如か。たかが方言とバカにするなかれ。コロニア語同様、方言も見直されている時代だ。あなたの県人会でもお国言葉で弁論大会はどうですか?(深)

05/11/10