2005年11月11日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙十日】ルーラ政権で運輸相を務めたアダウト・ウベラバ市長(ミナス・ジェライス州、自由党=PL)は九日、裏金CPI(議会調査委員会)で、自身が出馬したすべての選挙で裏帳簿を使用し、運輸省と関係のある業者よりも、当時のソアレス労働者党(PT)財務担当に資金提供を依頼することを好んだと証言した。
「みんなやっていることを自分はしたまでだ。裏帳簿を作った唯一の議員としてここを出たくない」と裏帳簿を否定する議員らを皮肉った同市長は、「運輸省の関係業者を使って二〇〇二年の選挙運動の負債を埋め合わせられるとは知っていたが、ソアレスに頼むのを好んだ。自分が戦った十一の選挙戦ではいつも裏帳簿を使い、選挙高裁に申告した範囲内に選挙資金が納まったことは一度もなかった」と述べた。
さらに、運輸大臣だった二〇〇三年一月から〇四年三月までの間に、ヴァレーリオ氏名義のルラル銀行の口座から四一万レアルを引き出したことも認めた。しかし、同氏は当時のアダウト運輸相に一〇〇万レアルを渡したと証言している。
野党議員らは、同市長がブラジルの政治家全員の品位を下げた、選挙法違反に加え収賄容疑で告訴、罷免され、牢屋に行くことにもなると口々に非難の声を上げた。