2005年11月11日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ十日】サンパウロ市のゴミ回収を請負っている業者二社は、現在滞っている市当局の支払いが長引けば、来年一月からゴミ回収を停止するとの姿勢を明らかにした。
業者によると八月分の一部二〇〇〇万レアルが支払われたが、その残りと九月および十月分の計六二〇〇万レアルが未払いとなっている、さらに市財務局には支払伝票が回っておらず、予算にも組み入れられていないことから、一月以降のゴミ回収は不可能で、背に腹は代えられず停止せざるをえないとの立場を示した。
さらに業者らは今年初めの入札で向こう二十年間の業務を一〇〇億レアルの価格で落札したにもかかわらず、市当局は四〇%の削減を要求してきたという。これまでに双方で六十回以上に及びテーブルについてきたが、業者側は十五%減が譲歩できる最低線だとして話合いは平行線をたどっている。今回の業者の方針決定はこれも背景にある。
業者二社は三百二十台のゴミ回収トラックで一日平均一万一千トンのゴミを回収している、市当局の支払遅延は慢性となっており、マルタ前政権では昨年末の時点で一億六〇〇万レアルの未払いを現政権に繰り越した。