2005年11月11日(金)
第二十三回武本文学賞の選考結果が、九日、日系文学会から発表された。応募数は全部門で百四十九編(前回百編)だった。新設のHAICAI部門には非日系人を含め三十四編が集まった。入賞作品は『ブラジル日系文学』第二十二号に発表される。授章式は来年三月ごろの予定。
◇小説部門
佳作=「明日へ」中沢綾子、「マチュピチュの雨」富岡絹子、「勝った節」松村まさゆき。
◇随筆部門
佳作=「アルゴスといっしょ」広川和子、「メトロ点描」加藤武男、「老いの戯言」隈本差佐平。
◇翻訳部門
佳作=「住民組合」寺岡千草。
◇短歌部門
入選=「父の挽歌」渡辺光、佳作=「野末の灯」高橋勇三、「りんどう」梶田きよ、「四季を詠む」片山司蘭。
◇俳句部門
入選=「春夏秋冬」片山司蘭。佳作=「月光」斎藤光之、「父母ある生活(くらし)」三宅昭子、「自分史」おおむらすすむ、「春の風」浜田すみえ。
◇川柳部門
佳作=「七色の虹」藤井憲子、「豊かな幻想」内川愛季、「戦争」藤倉澄湖。
◇詩部門
佳作=「オアシス」斎藤白憂、「満月」浦旗都家子、「故郷のない男」(殿岡照郎)。
◇HAICAI部門
入賞=レジナ・ルシア・アロンソ・ペレス、佳作=オルガ・アモリン、ネイヴァ・パヴェシ、マリア・ドス・サントス、フロール・デ・カキト。