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東西南北

2005年11月18日(金)

 十六日のパロッシ財務相の繰り上げ証言を金融市場は好意的に受け止め、サンパウロ平均株価指数は〇・八七ポイント上昇、ドルとカントリーリスクはそれぞれ〇・二七%と〇・八一%低下した。アナリストらは同相が留任するとみているが、CPIに召喚されれば市場は荒れると警戒感を緩めてはいない。
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 サンパウロ州工業センターが七百十二社を対象にした調査で、四一%がクリスマスの注文が前年より減ると回答。為替相場が有利なため、小売店の需要が輸入品へシフトしているのも一因という。
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 アラゴアス州マセイオ市のルーベンス・キンテラ刑務所で十六日、暴動が発生し、服役者二人が殺害された。その一人は頭部を切断され、塀の外でさらし首にされた。同刑務所は十五日夜、変圧器の故障で八時間にわたり停電、翌早朝に暴動が始まった。生首は十二時ころ投げ出された。軍警特殊部隊と同州治安部隊は同日早朝に出動命令を受けたが、刑務所前で暴動が治まるまで傍観していた。暴動は五日間に二度目で原因は不明。
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 サン・ジョゼ・ドス・カンポス市サンタナ区で十六日午後、女性企業家(42)が銀行を出たところを三人組の男が襲撃、娘の目前で二発撃たれた被害者は現場で死亡した。警察は現場付近で容疑者一人を逮捕。容疑者の自宅からは警察専用の拳銃が発見された。
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 リオデジャネイロ市の国立図書館から写真七百五十一枚など九百四十九点の所蔵品が盗まれていることが、裁判所の機密解除命令により明らかとなった。盗難は今年四月から七月にかけて百日間続いた職員ストの間に起きたと館長は推測している。