2005年11月18日(金)
サンパウロ市内のナイトクラブでテレビ局カメラマンを暴行した罪に問われたボクシングの元世界ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソン氏は、裁判所の提示した示談金一〇〇万レアルの支払いを拒否したことで、裁判所は器物破損と暴行罪で起訴することを決定した。これにより元チャンピオンは初公判の三月七日にサンパウロ市地裁に出廷を余儀なくされた。元チャンピオンはビデオで隠し撮りをしていたカメラマンのビデオを取り上げ破損したことを認め、二万レアルの賠償に応じるとしながらも暴行は否定した。いわく「殴っていたら彼は意識不明で病院に直行していたはずだ」と豪語している。この事件でカメラマンはプライバシーの侵害で、店側も撮影を黙認した売名行為に相当すると、元チャンピオンに同情する声も多い。
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セーラサンパウロ市長が市内交通違反による罰金徴収が重要な財源であり、来年度は倍増させると公言していることに交通取締警官、通称マロンジーニョは一斉に反発している。彼らは交通局内には罰金を科する平均ノルマがあり、各警官はそれで勤務評定されていることを明らかにした上で、罰金産業の手先になることに不満を表明している。最近三百人が解雇されたのは罰金徴収の働きが悪かったからだと推測している。サンパウロ市では医一日平均一万四千件の罰金が科せられ、これまでに年内目標の八一%に相当する二億八五〇〇万レアルが徴収された。
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国連の発表によると、ブラジルでのインターネット利用者は二千二百万人で、世界ランキングの十位に位置している。これにより百人のうち十二人がインターネットを利用し、人口の八%がコンピューターを所持していることになり、全アフリカ地域を上回っている。利用者は二〇〇〇年の二・九%から二〇〇四年は一二・二%へと急上昇したが、世界平均の十四%には及ばない。利用率のトップは米国の一億八五〇〇万人、次いで中国が九五〇〇万人で、日本の七五〇〇万人を抜いて二位となっている。ヨーロッパではドイツが四一〇〇万人でトップとなっている。