日本の知り合いから電話があった。
七日に文協で行われた南米地方行政視察団と日系諸団体との意見交換会についての報道を見たという。「日系団体の人は怒っているだろうね」と聞かれ、答えに窮した。
「誰も怒ってないですよ。靴を脱ぐのも日本の習慣ですし…」と世話役となった県連の中沢宏一会長は眉をひそめる。
母県からの協力あっての県人会だけに今回の騒ぎは痛い。百周年を控えたコロニアにとって大きなデメリットになるのも懸念されるところだ。
疑問の声を誰が上げているのか―、はっきりさせるべき部分だろう。
意見交換会に出席した諸団体は、近日中に全国都道府県議長会に遺憾の意を示した書簡を送るという。
日本のメディアで最近、コロニアがたびたび取り上げられるのは市民権を得てきたといえるのだろうが…。 (剛)
05/11/18