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ベップ医師が新院長に=友好病院、来年1月から

2005年11月19日(土)

 ベップ・シゲオミ・オズワルドさん(二世、58)が〇六年一月から、日伯友好病院(サンパウロ市パルケ・ノーヴォ・ムンド区)の新院長に就くことが決まった。大久保拓司院長の定年に伴った人事で、十一月十七日の援協理事会で発表された。
 ベップさんの専門は呼吸器科で、現友好病院UTI部長。一九七四年に、国立パウリスタ医科大学(現UNIFESP=サンパウロ連邦大学)を卒業した。医学博士で同大教授。同大学病院院長、同大分校副学長を務めたこともある。
 菊地義治人事委員長(第四副会長)によると、友好病院内外から十一人の候補者が上がり、三人に絞り込んだ。うち一人は辞退、別の一人は年齢的に若く日本語能力も不十分なことから、ベップ氏が大久保院長の後任に推された。
 院長になれば実際の診察現場に立つことがないため、「給与は三分の一に減る」(大久保院長)。病院運営改善のため、ベップ氏は快く受け入れた。菊地人事委員長は「援協の精神を立派に引き継いでくれる人物です」と述べた。
 サンパウロ連邦大学病院院長時代の運営手腕も買われた。今後も同大教授を続け、講義は夜間に行うつもりだという。院長は二年契約。任期終了時に仕事ぶりを評価し、契約延長の是非を検討する。