移民が神戸港で歌った「移民歓送の歌」の研究が有志によって進められている。出港の時だけでなく、特に戦前移民はブラジルへ来てからも結婚式や酒を飲みながらなど、さまざまな場面で歌ってきたそう。
ドラマ『ハルとナツ』でもこの歌が歌われているが、戦前移民の中には「節が違う」「歌詞が違う」などの意見も出ている。また、これは二番までとされているが、三番もあるという声もある。戦前に制作された映画『ゆけブラジルの新天地』でも歌われていたという情報も。また、正式な楽譜が残っているか神戸の日伯協会に問い合わせもしている。
「移民が歌ってきたなるべくたくさんの歌を録音して百周年に向けてどれかに統一しよう」という動きがあるが、難しそうだ。それぞれがそれぞれの想いを込めた歌い方で歌って欲しい。(南)
05/11/19