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空港乗換室で1カ月生活=不法入国未遂の中国人を長期「拘留」

2005年11月22日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】サンパウロ州グアルーリョス市サンパウロ国際空港で、偽造パスポートで入国しようとした中国人男性二人が連警に拘束されてから一カ月以上も空港のトランジットルームに足止めされている。
 二人は外出が認められず、室内のリクライニング型の椅子で寝てトイレ備え付けのシャワーを使用、食事は室内にレストランがないため、三度とも搭乗してきた航空会社(連警では名を明らかにせず)が差し入れているという。二人は終日、空港内を行き交う乗客や言葉がわからないままテレビをながめて過ごしている。
 連警では二人とも本物の身分証明書を所持していないことから手続きを行えず強制送還もできないため、長期拘留となっているもの。二人は中国語しか話せず、在サンパウロ中国領事館員が通訳などの援助を行っている。
 それによると、二人は親戚のいるスリナムに滞在した後イタリアに行き、そこからブラジルに不法入国を試みた。連警ではスリナム当局を通じて親戚に連絡を取り、本物のパスポートを送付するよう依頼した。通常このような入管違反者は最高一週間で強制出国処分となるが、今回の長期滞在は新記録だという。