その日、街は眠らなかった。映画も音楽もオールナイト。十九日午後から二十四時間にわたって、サンパウロ市内全域でさまざまな文化イベントが行なわれた。市当局などが主催した。
わたしは午前二時開始のホラー映画を間にはさんで、午前零時と午前四時からの二つの野外コンサートに。いずれの会場も、治安が良いとはいえない旧市街に位置したが、超満員だった。
夜過ぎから激しい風雨が。それでもめげず広場で踊る姿に感心した。アメニモマケズ、カゼニモマケズの世界だ。ブラジル人って踊るときホントいい顔しているよなあ。
午前四時のショーは一時間遅れで始まった。一九三七年生まれの女性歌手が主役。でもフツーさ、この時間帯に高齢者に出演依頼しないだろ。そう思ったが、パワー全開。世代を超えて集まった観衆を熱狂させた。まいりました。 (大)
05/11/22